代官山に9月、セレクトショップとテークアウトカフェを併設した「石垣島商店」（渋谷区代官町）がオープンした。

辺銀食堂監修の「ジャージャン丼」

　石垣市が開いた同店。島で採れる農産物や作られる物品の展示販売会を島外で開くなどブランディングを図っているが、「流通にハンディがある」ことや、「（都内に）島の情報に触れられる場所があまりない」ことから、産品の販路拡大や情報発信を行う拠点として出店。経営は、特産品などをそろえる石垣港離島ターミナル内の「とぅもーるショップ」などを手掛ける石垣市経済振興公社（石垣市）に委託する。

　店舗面積は1・2階合わせて約12坪。店内は、カラフルなものが多い商品やパッケージが映えるよう、白を基調に仕上げた。1階（TEL 03-6416-0987）は石垣島食材を使ったテークアウトカフェと食料品の販売、2階（TEL 03-6416-5735）は石垣島ブランドのセレクトショップで、ギャラリーや商談スペースとしても活用する。

　島から仕入れる食材で作るカフェのメニューには、石垣に店舗を構える飲食店が協力。辺銀（ぺんぎん）食堂＝みそとキュウリなどの野菜をのせるジャージャン丼（800円、目玉焼き追加は100円増し）や、もろみ豚やヒジキ、島ネギなどの具材に島こしょう「ビバーチ」などを加える「コージューシー（炊き込みご飯）」（700円）など、ガーデンパナ＝ハイビスカスティー、フルーツジュエリーファクトリー＝島の牛乳を使うソフトクリーム（以上400円）などをラインアップする。

　1階では、チャンプルーの素やシークヮーサーこしょう（以上各540円）、辺銀食堂の石垣島ラー油（1,080円）、ハーブに漬けたフレーバードオイル（1,300円）などの調味料、ピーナツやショウガなども用意する黒糖（324円～432円）などを販売する。

　2階セレクトショップでは、ジュエリーブランド「BRANCHES by TILLA EARTH」、島藍（八重山藍）のファッション雑貨「shimaai」、フレグランス「NUCHIGAFU」、みんさー織りのテディベア（あざみ屋）などを扱う。

　ディレクターの西村亮一さんは「ものづくりが丁寧で、豊かな島。青い空や海だけじゃないということを伝えたい」と意欲を見せ、「島のファンになる人を増やしたい。最終的には島に来てほしい」と話す。

　営業時間は11時30分～17時。月曜・火曜定休（祝日は除く）。