渋谷ハチ公前広場特設ステージで7月30日、「渋谷夏祭り」開催セレモニーで浴衣のファッションショーが行われた。

　2020年の東京五輪・パラリンピック開催を見据え、「日本文化の発信」「国際交流の促進」「地域社会の活性化」を基本趣旨に初開催している「渋谷夏祭り」。渋谷駅周辺の大型商業施設などが参加し、浴衣をモチーフにしたイベントを展開する。

　参加するのはSHIBUYA109（渋谷区道玄坂2、以下109）や渋谷ヒカリエ（渋谷2）、ディズニーストア渋谷公園通り店（宇田川町）、渋谷マークシティ（道玄坂1）など12施設・店舗。参加施設の対象店舗では、浴衣着用者の来店客を対象にノベルティーの進呈や割引、ワンドリンクサービスなどを行う。

　最終日の8月2日には一日限定の企画を用意。来街者が浴衣を着て街を回遊できるよう、東急プラザ渋谷（道玄坂1）8階では、浴衣の1日レンタル、着付けサービス（1,000円）を実施。109前のイベントスペースでは、同館と109MEN’S（神南1）による浴衣のミニファッションショーを開く。当日、浴衣着用者は無料で乗れる人力車も東急ハンズ渋谷店から運行する。

　東急本店（道玄坂2）屋上では浴衣着用者のみが入場できるパーティーを開く。当日は、お笑いコンビのライセンス・レイザーラモン・しずる・ニューヨークが参加するお笑いステージも予定。定員は先着300人。参加料は、成人＝3､000円、未成年＝2,000円ほか。

　セレモニーで開催したファッションショーには、西武渋谷店や渋谷パルコ（宇田川町）、丸井渋谷店（神南1）、東急百貨店が参加。西武渋谷店（遊着庵）＝ブラジル人アーティストのフィリッペ・ジャルジンさんのイラストをプリントした浴衣など、東急百貨店（東京ますいわ屋）＝綿絽（ろ）織りの生地に伝統技法「注染（ちゅうせん）」で染めたコレクション「ぶるじょあがーるず」など、各施設がセレクトした浴衣12スタイルを披露した。

　渋谷道玄坂商店街振興組合理事長で同祭実行委員長の大西賢治さんは「浴衣で渋谷を楽しもうという街ぐるみの取り組み。外国人旅行客も来街しているので、渋谷の夏らしいおもてなしができるのでは」とあいさつ。浴衣姿で登壇した桑原敏武渋谷区長は「着替えてみると、ネクタイはしなくていいし開放感があって、日本の文化の良さを感じられる」と話した。

　8月2日まで。