渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)9階「ヒカリエホールB」で7月20日、「G博ゴジラ東京に現る」展が始まった。主催は夕刊フジ。
1954(昭和29)年に初公開され、これまでに国内で28作が発表されている特撮映画シリーズ「ゴジラ」。今年、ゴジラ生誕60周年を迎えることと、今月25日にハリウッド版2作目となる「GODZILLA(ゴジラ)」(ギャレス・エドワーズ監督)が公開されること記念した同展。
場内では、「ゴジラ」誕生の経緯や製作の背景などをパネルで紹介。初代「ゴジラ」の撮影で使われた架空の兵器「オキシジェン・デストロイヤー」、ゴジラの着ぐるみの基となったひな形を再現したミニチュア、復元した歴代の頭部などの資料も含め歴史を振り返る。東京タワーとゴジラの着ぐるみ(2メートル超)を置き、初代「ゴジラ」に登場するシーンを再現した一角では記念写真を撮ることができる。
イラストレーター生頼(おうらい)範義さんが描いた映画のポスター原画9点、「怪獣絵師」の異名を持つイラストレーター開田裕治さんが手掛けたCDジャケットなどの原画13点に加え、漫画家やイラストレーターなど10人が描き下ろしたトリビュート・イラストも展示する。
「GODZILLA」コーナーには、俳優・渡辺謙さんをはじめキャスト4人が着用した衣装を展示するほか、同作に登場するゴジラのCGデータから制作したゴジラのフィギュア(2メートル)も並べる。
前日の19日に開かれたセレモニーには、初代「ゴジラ」で主演を務めた俳優の宝田明さんと、ゴジラの初代スーツアクター中島春雄さんが参加。宝田さんは「ゴジラも還暦。赤いちゃんちゃんこを着せてあげたい」と笑いを誘い、「手探りの撮影の中に身を置いた私としては、今日この日を想像できなかった」と振り返り、「初代ゴジラを見た方は孫の手を引いて足を運ぶと思う。若い方にゴジラを見直していただき、どう受け止めてくれるのか興味津々」と期待を込めた。
セレモニーには、期間中ショップで展示する「純金ゴジラ」(GINZA TANAKA製、1億5,000万円)も登場。宝田さんは「見事な出来」と感嘆した様子で話し、中島さんは「純金ゴジラの中に入りたかった」と話した。
開催時間は10時~20時30分(入場は閉館30分前まで)。入場料は、一般=1、000円、大学・高校生=800円、中学生以下無料。今月29日まで。