タワーレコード渋谷店(渋谷区神南1)バージョンの米歌手ファレル・ウィリアムスさんの楽曲「Happy」動画が7月14日、ユーチューブで再生回数1万回を突破した。
世界的ヒットを記録している同楽曲の公式ミュージック・ビデオはユーチューブですでに3億4000万回以上再生されているほか、ロンドンやパリ、ポーランド、ジャマイカなど世界各地のバージョンが作られている。国内でも、NIGOさんが監督した日本公式版をはじめ、原宿・新橋・秋田・盛岡などで制作された動画が登場している。
「ご当地『Happy』」が発表されていることを知った、同店R&B/ヒップホップ担当スタッフ高山孝一さんや同店のストリーミング+SNSメディア・チーム「TOWER REVOLVE PROJECT」メンバーらが発案者となり、レコードショップである同店版を作ることで「音楽ファンや多くの方に楽しんでいただけるのでは」と制作を決めた。
来店客が店内を回遊しているような作品に仕上がっている動画は、1階のエントランスでスタッフが「いらっしゃいませ」と呼び掛ける場面からスタート。地下1階のスタジオ、2階の書店・カフェ、8階の催事スペース含め全フロアを巡り、各フロアでスタッフが楽曲に合わせ体を揺らしたり、ブレークダンスやバレエなどのダンスを披露したりしている。ほとんどを営業時間中に撮影したため、来店客の姿も垣間見える。
当初は250人いる全スタッフの出演を目指したが、曲の長さやシフトなどの関係から撮影したのは約100人。最終的に公開した動画では約50人まで絞ったという。動画にはスタッフのほか、グッドモーニングアメリカ、GAKU-MCさん、バニラビーンズのリサさんら同店に来店したアーティスト18組も出演。中でも高山さんが「参加していただけてうれしかった」と話したのは、タワーレコード(大田区)嶺脇育夫社長だった。
高山さんは「スタッフのスケジュールなど時間確保が勝負だった」と振り返り、「当店のスタッフは仲が良いが、いざ撮影になると互いに照れが生じてなかなか満足できる映像が撮れなかった」と笑う。撮影と編集を同時進行し、撮影開始から3週間ほどを費やして6月16日に動画を公開した。
「各フロアのスタッフがお客さまとの出会い=Happyを表現・体現している。動画を通じて当店の楽しさや、書店やカフェがあったりけん玉をしている人がいたり、(音楽以外にも)たくさんの出合いがあることを感じていただければ。動画に登場したスタッフがお待ちしている」と来店を呼び掛ける。
営業時間は10時~23時。