渋谷・ハチ公前広場のモニュメント東急5000系車両(愛称:青ガエル)の外国人向け観光案内所が6月18日、開設1周年を迎えた。運営は渋谷区と東京商工会議所渋谷支部が共同で設立した渋谷区観光協会。
カウンターや椅子、パソコン、プリンターを用意し、検索した情報などをその場でプリントすることができるようにしている同所。車内では渋谷、原宿、代官山・恵比寿の観光マップ(日本語・英語・中国語・韓国語)や、観光協会オリジナルのマップなども配布している。スタッフは、英会話のできる専任スタッフが1日1人常駐し、時間帯によっては同協会に登録している通訳ボランティア1人も手伝う。
今月15日までの利用者数は3万5519人。日本以外で最も利用者が多いのは、アメリカからの旅行者で3031人。地域別の相談者は日本を除くアジアが37.22%を占め、利用者数上位はタイ=2253人、オーストラリア=1937人、インドネシア=1535人、シンガポール=1427人と続く。月別では、キリストの復活を祝う「イースター」を利用し、桜の観賞や明治神宮での昭憲皇太后百年祭を目的とした人などが訪れた4月が5168人で、利用者の少なかった9月や2月の2倍以上に上った。
相談内容は、ハチ公像の場所やロリータファッション店など渋谷エリアの内容をはじめ、世界文化遺産登録直後は富士山へのアクセス方法なども多く寄せられた。食べ物ではラーメンが「人気」とも。リピーターも増え、スタッフが名前で呼ばれたり、土産を手渡されたりすることもあるという。
同協会では1周年を記念し、スマートフォン向け無料アプリ「あいりっすんNavi」の提供を開始。渋谷区のPRキャラクター「あいりっすん」を案内役に起用し、渋谷駅周辺の観光案内や、ツイッター・フェイスブックと連動し情報を投稿できる機能などを用意する。対応言語は日本語と英語。
観光案内所の開設時間は10時~18時。荒天時閉鎖。