千駄ヶ谷に5月上旬、米発シャツブランド「Frank&Eileen(フランク&アイリーン)」の世界初となる旗艦店(渋谷区千駄ヶ谷2、TEL 03-6447-4841)がオープンした。経営はサザビーリーグ(同)。
2009年、米ロサンゼルスで創業した同ブランド。ブランド名はデザイナー、オードリー・マクローリンさんとアイルランド出身の祖父母の名前を組み合わせたもので、ブランドタグには祖父母が結婚した年の1947を明記。マクローリンさんは、ブランドの世界観の基本は「自分の家族」と話しており、シャツの型にも家族の名前を付けている。
日本では、同社が国内展開するLA発セレクトショップ「ロンハーマン」をはじめ、百貨店「バーニーズニューヨーク」などで取り扱っていたが、2012年1月に同ブランドの独占販売契約を締結。世界初の旗艦店は、「独特の抜け感のある雰囲気」がブランドイメージにマッチしていたことから千駄ヶ谷に出店。「ロンハーマン千駄ヶ谷」の道路を挟んだ隣に位置する。
店舗面積は18.3坪。店舗は、マクローリンさんのルーツでもあるアイルランドのパブをイメージ。店頭には酒だるを置き、店内には廃材を使いバーカウンターに見立てたレジカウンターやビアサーバーを設置。壁には白く焼き上げたオリジナルのタイルを使い、通りに面した一面には大きな窓を付けるなど「見晴らしが良く心地よい」空間に仕上げた。
同ブランドの商品をフルラインアップする同店。商品には、130年以上の歴史を持つイタリアの老舗生地メーカーのコットンやリネンなどを使ったさまざまな色・柄を展開。通常の第3ボタンの位置から第1ボタンが始まるのも特徴。商品例は、ボックスシルエットでメンズライクな印象の「アイリーン」(2万4,000円~)、男性のシルエットに合わせて作られたメンズ定番の「ポール」(2万1,000円~)など。価格帯は2万円~2万5,000円。シャツ購入者にはビールを無償で提供している。
同店では、1933年創業の仏サンダル専門「ケジャック」、米ロサンゼルスのジュエリーブランド「シャイリーローズ」、ベルギー発シューズブランド「n.d.c.」などとコラボしたアイテム、セレクトアイテムも扱う。
オープン後、来店は30~40代が中心で、男女比は4対6程度。同ブランドPRの福田恵理さんは「アイルランドで地域の交流の場として利用されるアイリッシュパブのように、気軽に買い物を楽しんでほしい」と来店を呼び掛け、「毎月新作シャツを投入しているので、いつ来店いただいても新鮮な環境づくりを心掛けている」と話す。
営業時間は11時~19時30分。火曜定休。