原宿に5月31日、米デンバー発ポップコーンブランド「Doc Popcorn(ドックポップコーン)」の国内1号店「Doc Popcorn原宿店」(渋谷区神宮前4、TEL 03-6438-9041)がオープンする。経営は飲食店舗の開発・運営などを手掛けるエフ・エスプランニング(港区)。
2003年、ロブさん・ルネさん夫婦が米コロラド州デンバーで創業した同ブランド。店名は「ポップコーンの博士(=Doctor)になりたい」という思いから命名。現在、アメリカ国内(85店舗)を中心に、メキシコ2店舗、プエルトリコ1店舗を合わせて88店舗を展開している。旗艦店に位置付ける原宿店は、日本国内のみならずアジアでも初の店舗となる。
日本のマスターフランチャイジーとして国内展開を手掛けるエフ・エスプランニングは今年3月に創業。有機野菜・低農薬野菜、無添加食品の定期宅配サービス「らでぃっしゅぼーや」(港区)の元専務・古原岳志さんが社長を務め、マキシマム・ド・パリ(中央区)の元事業部長で「マキシム・ド・パリ銀座」支配人を務めていた齋藤正浩さんが専務に就くなどして設立された。「ドックポップコーン原宿店」が同社の手掛ける初の店舗となる。
前食のコネクションもあり2年ほど前から同ブランドの国内展開に向け始動。「スナックの聖地」であることや「多感でトレンドを求めている人が集まる」ことなどから原宿に1号店を出店。近隣には、共に国内1号店となるシカゴ発「ギャレットポップコーン」、シアトル発「ククルザポップコーン」が出店しているエリアでもある。
場所は東急プラザ表参道原宿の裏手、スムージー専門店「ロベックスジュース」跡。店舗面積は26坪。店舗デザインはアメリカの店舗と共通で、黄色=ポップコーン、緑=ロハス・環境、白=「自然派食材」へのこだわりを表現する3色を基調に仕上げる。壁面には「ポップコーンの食感を再現した」柔らかさのポップコーン型のオブジェを設置した。店内に併設するキッチンはガラス窓から除くことができる。
ポップコーンはトランス脂肪酸が含まれないコーンオイルを使い、人工着色料や甘味料を使わないなど「自然派食材」にこだわる。コーンは特約農場で同ブランドの商品のために栽培される遺伝子組み替え無しの豆で、少ない量で「しっかり」味が付き「カロリーも抑えられる」ことから、キャラメル以外は「バタフライタイプ」を使っている。オープン直後のフレーバー数は8種。「キャラメルブリス」や、ブルー・ブリー・チェダーの3種のチーズを使う「トルプルホワイトチェダー」、その2種をミックスした「デンバーミックス」、アップルシナモンの「アップルクリスプ」、砂糖で味付ける「クラシックケトル」など。素材は全て米本国と同じものを使い味を再現している。2種ほどを季節などに合わせて入れ替え、12種ほどまで増やす予定。
サイズは、紙袋=レギュラー(44グラム~210グラム)、ビッグ(76グラム~366グラム)、ジャンボ(153グラム~748グラム)、ガロン缶=1ガロン(142グラム~619グラム)、フレーバーを3種選べる3.5ガロン(425グラム~1856グラム)。紙袋購入客には、スタッフがその場で食べるか持ち帰るかを質問。その場で食べる客には、袋の封を閉めず通常より多く盛って提供する。価格は、レギュラー=500円~800円、ビッグ=600円~980円、ジャンボ=1,200円~1,900円、1ガロン=2,600円~2,900円、3.5ガロン=6,600円~7,200円(ガロン缶はそれぞれ1人2個まで)。客単価は1,000円~1,200円を想定。
10~20代の若者や女性客はもとより、「30~40代のスナックを敬遠しがちな男性にも、酒のつまみなどでも食べていただける」と自信を見せる齋藤さん。「自然派食材で品質にもこだわっているので安心・安全に食べていただきたい」と来店を呼び掛ける。「スナックの第二世代のスタンダードになれば」と意欲を見せ、現在でも連日行列が絶えない「ギャレット」「ククルザ」の両ブランドに「肩を並べたい」とも。
営業時間は10時~21時(初日は12時オープン)。初年度売り上げ目標は1億5,000万円~2億円。同社は来年3月、埼玉県富士見市内に開業予定の「ららぽーと」へ出店が決まっているほか、3年で5店舗、5年で10店舗の出店を目指す。アジアでの展開も視野に入れる。