岡本太郎記念館(港区南青山6、TEL 03-3406-0801)で現在、企画展「創造のゆりかご-岡本太郎のアトリエ」が開催されている。
昨年末から実施していた耐震補強工事後初の企画展となる同展。同館は、岡本が1954(昭和29)年から1996年に亡くなるまで生活していた自宅兼アトリエだった建物。設計は、岡本の友人でル・コルビジェの下で建築を学んだ建築家・坂倉準三で、ブロックを積んだ壁の上に凸レンズ形の屋根を載せた外観が特徴。
同展では、数々の作品が生まれた同所=「創造のゆりかご」で、約40年間で生み出された作品の変遷に迫る。約50点を展示した場内には、板倉が描いた同所の図面のほか、旧東京都庁壁画の下絵「建設」(1956年)や1996年に制作した岡本最後の作品「雷人」、立体作品「マスク」立体など岡本の作品が並ぶ。一角には、岡本が制作したスツールなど家具作品を集積し、来場者が実際に触れられる体験コーナーも用意する。
開館時間は10時~18時(入館は30分前まで)。火曜休館(祝日の場合は開館)。入館料は、一般=600円、小学生=300円ほか。6月30日まで。