複合文化施設「Bunkamura」(渋谷区道玄坂2)の25周年企画「『ようこそ、Bunkamuraへ!』×シブヤ大学 オープン!ヴィレッジ」が4月25日、始まった。主催は東急文化村(同)。
1989年、音楽・舞台・美術・映画の施設に加え、カフェやアート関連ショップを併設した複合文化施設として開業した同施設。25周年を迎える今年、同社が手掛ける施設の中心顧客は40代以上であることから、20~30代など若年層をターゲットに新規顧客開拓を目指し同企画を実施する。
同企画では「ザ・ミュージアム」での共同企画などを通じてつながりのあったシブヤ大学とコラボし、各施設の担当プロデューサーらを講師に、施設の魅力などを「初心者にも分かりやすく」授業形式で展開する。
「1限目」となった25日はセルリアンタワー能楽堂(桜丘町)で、「はじめての能楽堂~序破急とグルーブ感~」を開催。能楽師シテ方喜多流の友枝雄人さんと能楽師小鼓方幸流の成田達志さんをゲストに招き、能楽に関するトークや、参加者が舞台に上がってのすり足体験などを実施。友枝さんと成田さんによる一調も披露された。
授業は全6回で、9月まで各施設を会場に開催。「2限目」は5月26日、「繭から生まれる熱いドラマ~シアターコクーンの挑戦~」と題し、ワークショップや劇場ツアーを通じて演劇を紹介する。定員は60人。現在、ホームページで参加者を募っている。
同社美術・映像事業部ミュージアム運営室ザ・ミュージアム担当の高山典子さんは「行ってみたいと思っていた方など幅広い方々に来ていただくきっかけになれば。文化芸術を知ることで心が豊かになることを、身をもって体感している方たちなので、その喜びを一人でも多くの方とシェアさせていただきたい」と意欲を見せ、「複合施設である強みを生かして、全施設みんなでものづくりをしていければ」と話す。
授業への参加は無料だが、事前登録(無料)が必要。参加は各授業の開催約1カ月前に公式ホームページで予約を受け付ける。定員は会場により異なる(希望者多数の場合は抽選)。