西武渋谷店(渋谷区宇田川町)B館8階のオルタナティブスペースで現在、版画家・蟹江杏さんの「ANZのアリス展~不思議の国のアリス原画展」が開催されている。
東京生まれの蟹江さんは高校卒業後に渡英し、ロンドンで版画を学んだ。版画のほか、壁画や舞台美術なども手掛けている。東日本大震災後、「アート」をテーマに支援活動を行うNPO法人3.11こども文庫を立ち上げ、文部科学省復興教育支援事業に参画している。
童話「不思議の国のアリス」(ルイス・キャロル著)生誕150年にあたり3月31日、蟹江さんのオリジナル版画1点が付く、蟹江さんの挿し絵、アリス研究科・桑原茂夫さんの文によるオリジナル絵本「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」の特装本「あんずのアリスボックス」(カルマ社、3万9,900円、限定200冊)を発売する。
同絵本発売を記念した同展。会場では、「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」を題材にした版画36点を展示。作品は、森に迷い込んだアリスが、訪れたウサギの家で開催されていた茶会に参加している場面を描いた「マッドティーパーティー」、アリスがトランプの女王に捕まり裁判にかけられているシーン「でたらめな裁判」(以上8万4,000円)など。
会場では「あんずのアリスボックス」を先行販売している。開催時間は10時~21時(日曜・祝日は20時まで)。入場無料。今月30日まで。